日別アーカイブ: 2019年3月11日

柳井振興について考えてみました

前置き

柳井市の振興に関してデーター(添付)に基づき「深考」してみました。市会議員としての視点ではなく、経営アドバイザー的観点と受け止めていただきたいと思います。なお、このような発想に至る過程で、このまちの片山社長、ダイワハウスの蕪竹支店長の貴重な助言があったことに感謝を申し上げます。

本文

別紙データーのとおり、柳井市の特徴は「昼間人口」が県内一、商都の昔から周辺から人が集まる街であるという点。殊に、市内高校に通う他市町の生徒数比率は群を抜いて県内一(C-③)。この卒業生を地元につなぎとめる手段はないかということで、㊀下松市にできる「歯科衛生士専門学校」への進学勧誘、㊁大規模農業法人による雇用機会拡大、それとともに、の『サイクリングの街』の推進による雇用創造を取り上げたい。

◎『サイクリングの街』の発想に至る柳井市固有の強みは何か

❶観光客数は現在県内ワースト2(A-⑯)であるが、早晩、様々な企画を実施している下松市に抜かれて最下位になると(私は)予測する       ❷観光地がないことはないが、商都の街並みも、植物公園も、月性の歴史遺物も、新庄のマリンパークも絶対的な魅力を持つ施設とはいえまい    ❸市内には高速道路も新幹線も通っていない              というような弱点を逆に強みとする視点にたつと・・・

❶最下位になれば「このままで良いのか」という気運、危機意識が市内に湧き上がるのは必定                               ❷観光地といえるものはいずれも中途半端であるが(失礼)、他所にはない「菓子の樹」も含め、半径10キロ以内にコンパクトにまとまって位置しており、高低差がほとんどない。また、それらを結ぶ道は、国道利用の割合が少ない                               ❸不便を売りにする→スローライフの対象にならないか         ❹そしてそれらをつなぐ当市の他市に誇れる一級品は『美ユーロード』、これは絶景。これらの観光施設と「美ユーロード」をつなぐとすれば     ❺さらに、柳井市は県内一の「日照時間」を誇る街である      ・・・以上から→『サイクリングの街』という発想に至った。 

◎『スルーライフサイクリング事業』のあらすじ

❻市(あるいは商工会議所)が1000台の自転車を用意して市内乗り捨て自由に開放する                           ❼サイクリングの仕様の中に『ポタリング』がある。無理のないお気軽自転車散歩…これを志向。自転車も高度なものは不要。本格的なサイクリング愛好者は自前の車で大島や平生や上関の方面まで足を延ばせば良いというスタンス                                ❽昼間は該当道路をサイクリング車優先にする。殊に美ユーロードは片側一車線をサイクリングロードとして開放するという市をあげた思い切った対応を行う                               ❾柳井市まではなるべくJRを利用して欲しいと勧める。そこで、JRと提携するような対応(カープ切符のような)をとることも可能になる                  ➓美ユーロードサイドにはシャレたレストラン、あるはホテルを作って欲しい。菓子の樹までの川べりをサイクリングロードにするとまでいったら金がかかりすぎるか                           ⓫集客は広島から山口まで・・・(人が集まる街柳井の昔を想起させる)

◎そのなかでも当市でなくてはという集客対象を3点

⓬隣接する岩国市から米軍キャンプの家族の誘致。モーターボートで乗り付けてマリンパークでキャンプ、そしてとサイクリング。アメリカ人のワイルド魂を刺激しないか                         ⓭また、広島市内に住む毎日体を動かしたいと思っている年配夫婦。1時間半の各駅停車のゆったり旅のあと柳井駅下車、植物園からアデリーの坂を降りて菓子の樹でお菓子を食べて、古い街並みに。それから美ユーロードのホテルに泊まり、翌朝は琴石山登山。月性の遺産を経て柳井港からJR乗車し帰宅する・・・まさにスルーライフではないか               ⓮もうひとつ当市の強みを忘れていた。松山や今治市の家族連れを招く。柳井港から自転車に乗る。日常でない船旅、日常でないサイクリング    

◎何ができるか、何が難しいか

これなら賑わいが生まれる。繁盛するのは自転車屋さんだけではあるまい。食事、飲料、宿泊・・・ともかく、サイクリングの自転車が増えるとそれだけで活気つく。中途半端な内容と散らばった観光地がサイクリングを通じてむしろ別の価値を生じる。もうひとつ、当市にはこの街が培ってきた伝統的な“商売人らしい商売人”がたくさんいる。これらの智恵を集約して欲しいと強く望む。

 

できない理由はたくさんでてきましょう。特にサイクリングでなくても良いのです。これら柳井の街の強みと弱みをもう一度拾い上げてこれを生かそうという発想が必要ではないでしょうか。                        ついでながら・・・『アデリーの坂』、『菓子の樹の川』、『カワノストリート』、『いもりリバーサイドロード』、『中電マリンパーク』・・・市から命名権を買って欲しいと思うがどうでしょうか。