12月議会でシティプロモーションにふるさと応援団をからめて質問しました

今回はいつもより短めですから、ぜひ読んでください。
まず、シティプロモーションとは何かということから。            シティプロモーションの目的は、①は買いたい、②は訪れたい、③は交流したい、④は移住したい、そして最終的には、⑤住み続けたいと進化することにあると言うが、今回は市長が常に強調されている交流人口を増やす、つまり他市の住民にどう下松市に関わってもらうかということに焦点を当てて質問したい。
そこで、外向きのシティプロモーションとは何か。他人の知恵を総合すると『我が街の強みを生かし交流人口を増やす活動』と定義できる。
当市の強いみを交流という観点にしぼって考えてみたい。           当市の強みは、別紙のとおり  (添付)①最近の他市からの転入者が親の代から下松市に住む人口を上回る勢いであること、②職場通勤や学校通学に関して他市との往き来が県内一高いこと、③周辺市町から当市に買い物に集まって来ている率が全国トップクラスであること・・・人口移動における、職場や学校における、買い物客における、交流度の高さこそ、シティプロモーション視点でみた当市の強みと考える。この交流という側面の他市にない圧倒的な優位性が、逆に緩みになって次にあげる弱点への対応が遅れがちになっていないかとの思いを持つ。
次に、当市のシティプロモーションがらみの弱点を3点。            まず立地。当市は「通り過ぎる街」であって、人が集まってくるようなターミナル的優位性をはじめから持ち合わせていない。                 ふたつは、観光資源が乏しい点。観光資源の貧弱さは、別紙④表のとおり、観光旅行客が県内で最低であることが証明している。                3つめは圧倒的な産品がないということ。
そこで、私は、以上の弱点をカバーする対応策として、2万人規模のふるさと応援団を提案してきまた。ところが、今回『ふるさとサポーター』制度が発足した。提案当初から、「応援団の活動そのものには魅力を感じるが、行政が対応するには抵抗がある。民間主導で設立することを期待したい」とのスタンスであったものが、今回、市長のリードで制度として発信されたことに敬意を表したい。
私は、このふるさとサポーター制度が効果をあげるために、2つの私案を申し上げたい。
ひとつは「お願い受け賜わり窓口・仮称おつなぎ処」を設置してサポーターからのニーズの仲立ちをするという案。                         サポーターの以下のニーズ=いつか対応しないといけないとは思いながらも、一日伸ばしになっているふるさとを離れた下松関係人の悩み・・・①親の見守り、②遺品の片づけ、整理、③空き家の管理、売却、④先祖墓の管理、墓じまい、⑤休耕田や不動産の管理、賃貸、売却、⓺Uターン、就職、⑦婚活・・・これらを「おつなぎ処」が仲介する。このの仲介業務が機能してくれば、紹介先の市内の業者に商売機会が生まれる。サポーターシステムが“無から有を呼び起こす”ことになる。 まさにシティプロモーションと考える。
ふたつめは会員数を増やすという観点。このサポーターシステムの活性化には、数のパワーが必要。私は最低2万人と主張している。               それでは、どうして会員増加を図るかで3点。                まず、都会に子や孫を持つご両親に「あなたのこどもさんに会員になっていただくよう勧誘してくださいませんか」と頼るということ。さだまさし歌、「望郷」の歌詞には『疲れた時見る夢はふるさとの夢 家に着いて扉を開けてそこで目が覚める 若い頃の父と母にとても会いたい 今もあの海は青く澄んでいるか』とある。都会に住む下松人のノスタルジアの一番は、年老いた両親の存在であろう。この応援団に参加することで、これまでにない親子の接点機会が生まれる、また、イベントに参加するために帰省機会が生まれる・・・そんな展開になればと期待できる。
ふたつめは、同窓会や県人会の組織に募集をお願いすること。これは、下松市出身者で東京在住のある方の実話を話させていただく。              この方は議場におられるかたの姪御さん、私がこんなサポーター制度ができましたと連絡したら、まず、自ら会員に加入された。次に、櫛ケ浜出身者が経営しておられる山口県の縁者が集まる居酒屋に、募集要項を持参して勧誘を依頼された。さらに、同窓会や県人会、郷土出身者の店などへの拡販を約束された。こんなふるさと大好き人間がいらっしゃる・・・ありがたい限り。              ふるさとサポーター制度を手早く拡販するには、このようなキーパーソンにお願いして組織力に頼る組み立ても必要になろう。
3つめは何より市民の方々への地道な勧誘のお願い。皆様、おひとり、お一人の力の結集をよろしくお願いしたい。
シティプロモーションの充実のために、交流人口を増やすために、ふるさとサポーター制度は強い下支えになる。折角作った仕組みである。今後の市の総力をあげた推進に期待したい。
 
※以上に加え、交流人口増のために、別途面白い提案をしています。大真面目です。ぜひ、ご一読ください。
人口58千人の福生(ふっさ)市に視察で行ってきた。皆様、どこにあるかご存知だったか。私は職員の方に「いただいた地図には玉川上水とあったが、たくさんの方が訪れるでしょうね」と乏しい知識ながらも問いかけた。その職員は、「太宰治が入水自殺をした場所はずっと下流です」と残念そうに答えられた。市内案内をみても私が知っている観光地はなかった。観光資源がない、市の名前を誰も正しく読んでくれない、どこにあるか誰も知らない・・・福生市はそんな「ナイナイナイの3ナイ都市」なのである。
福生市の他にも、姶良(あいら)市、行方(なめかた)市、匝瑳(そうさ)市、宍粟(しそう)市、狛江(こまえ)市、宇城(うき)市、八街(やちまた)市、寒河江(さがえ)市・・・皆様はこれらの市の漢字が浮かんでくるか、皆様はこれらの市が何県のどこらあたりにあると知っておられるか。                 そして、都市データーパックを観てみても、当市を含めたこれらの9市はそろいもそろって他市に優る観光地を持たない。しかし、イベントの欄を見ていると観光資源がない分熱心。
そこで提案。これらの市と友好都市契約を結び、たとえば、①半年に1回でもそれぞれの市に集合して「ナイナイナイの3ナイサミット」を開催する、②は各市の得意な祭り(当市ではきつねの嫁入りか)に招待して交流する、③ネットで毎年「知られていない街」アンケートを実施して、“知られない度”を競う・・・。        下松市を正しく読んでもらいたいとの思いからの逆手発想だが、これならマスコミも注目してくれよう。                                 ともかく、様々なシティプロモーション手法をもって、八戸、指宿、箕面、橿原、苫小牧のように、読みにくいが読んでもらえる、判ってもらえる、訪ねてもらえる、そんな街にしたいとの熱い、強い思いを持つ。